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授業支援ボックスによる紙文書と授業支援システムの連携
- 青山学院大学
- 富士ゼロックス株式会社
概要
授業支援ボックスは、テストやレポート、出席票などの紙文書をスキャンし、授業支援システム(LMS:Learning Management System)に登録するシステムです。
テクノロジーの解説
手書きで書かれた学籍番号と先生の採点した得点を、手書きに特化した文字認識技術 (図1)により処理します。LMSと授業支援ボックスが通信を行い、複合機のパネル上で、教員・講義・課題を選択しLMSに転送します。同時に出席情報・採点情報を一覧化(図2)し、提出物は、PDFファイルにまとめられます。 これにより、先生の業務軽減と、スピーディーなフィードバックによる学生のモチベーションの向上に貢献します。
図1 人間の視覚情報処理の仕組みを利用した文字認識技術
図2 学生別得点一覧表と学籍番号順にソートされた提出物一式 (1)学生別得点一覧表
図3 学生別得点一覧表と学籍番号順にソートされた提出物一式 (2)PDFで束ねられた提出物一式
大学における効果
紙の回収物が電子化(PDF)されPC・タブレット・スマホなどで閲覧可能となり、学生へのフィードバックを早め学習効果を上げることができます。また、LMSに保存・管理されることでLMS上の他の学習活動と合わせて一括で、教職員、学生が共有できるようになります。紙文書の利用により様々な授業に幅広く対応できる汎用性があります。知識伝達型から知識の自力構成型の教育までをカバーし、リアクションペーパー、ミニテストなどによる形成的な評価の支援として、また学習状況の評価や教員-学生、学生間のインタラクションに配慮した授業に対応できるようになります。このようにICTでは扱いづらかった教育学習活動の管理に役立ちます。 そして、LMSに蓄積されることにより振り返りなどeポートフォリオでの利用につながります。オフラインとオンラインの活動をつなぐ学習履歴の統合管理が可能となります。
システム構成図
図4 システム構成図
対応LMS
Sakai CLE Ver 2.7 / 2.9、Moodle 2.7 / 2.8 / 2.9注1 、WebClass、CoursePower manaba(対応予定)、BlackBoard(対応予定)
注1 :Moodleは定期的にバージョンアップが行われています。公式サポートが終了したバージョンは、本商品の動作保証外となります。詳しくはこちら ( https://moodle.org/ ) を参照してください。
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